空想科学劇 Kappaを見てきましたの巻

今週から始まる推しの朗読劇会場視察のために入りたい、
少年忍者の織山くん、青木くんが出てるらしい、
くらいのテンションで行ったのですが、
めちゃくちゃよかったです。もっと早く行くべきでした。
 
芥川龍之介の河童がベースになっていて、
(終始科学の要素はわからなかった?近未来感だけ?)
直前に青空文庫でざっと読み返してから鑑賞したのですが、
物語の崩し方やアレンジがすごく良かったです。
 
織山くんはダンスが上手なのですが、
要所要所で入るダンスや体を使った表現が、
言葉の違う河童の世界と人間の主人公を表しているようにも思いました。
 
青木くんの生トランペットもすごかった。
青木くんは初めての舞台とのことで、
最初緊張してるなあって思ってたのですが、
物語が進むにつれてエンジンがかかっていき、
最後のシーンは心奪われました。
(計算だったのかもしれないし、そうじゃないのかもしれないけど、すてき)
 
余談ですが、おかあさんと一緒の名曲「ブンバボーン」の人も出ていて、
声聞いた瞬間に、私の心の中の幼女が「ブンバボーンだ!」って騒ぎ出しました。
 
人から譲ってもらったチケットで全然気づいてなかったのですが、
東京楽の公演で終演後に挨拶があり、織山くんが、
「死ぬ気でやると決めてやってきましたが、
舞台に立つことが死ぬほど怖かったです、正直死にたいと思いました」
って挨拶していたのが印象的でした。
 
WOWOWの文豪少年でも演技良かったので、
そっち方面の露出増えるといいな〜
また出てる舞台があったら見たいです。

熱海五郎一座「Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー」を見てきましたの巻

 
伊東四朗一座が座長の伊東四朗抜きでやる時限定の名前らしいのですが、
伊東⇨熱海、四朗⇨五郎 だそうです。なんとも洒落が効いてる。
 
松竹の会員ランクを上げるために演舞場で
いろんな舞台を見るようになったのですが、
喜劇の良さに最近気づきまして、よく観劇してます。
 
(余談ですが、演舞場は3階の左右がほんとうにひどい代わりに安いが、
 左は全てが死ぬので、40番台と花道が見える右の2列目〜がおすすめ)
 
前に見たお染与太郎珍道中の客層は、
お年を召した方が多かったですが、
今回はAKBファンの方、ヅカオタの方もいて、
男女の割合も普段とは違ったし、
今回はどちらかというと〜中年くらいの層が多かった気がします。
 
ストーリーは大体こんな感じ。
 
太平洋戦争で枢軸国が勝利したという、
俄かに信じがたいラジオ放送がサンフランシスコで流れる。
 
対日謀略放送をしていた全員日系アメリカ人双子のジャズバンド
「The Twins」(三宅裕司/ラサール石井小倉久寛春風亭昇太 ほか)と、DJさくら(横山由依)は、
西海岸を日本が、東海岸をドイツが占領することとなったとマネージャー(東 貴博)から知らされる。
 
にわかには信じられなかったが、日本から軍人(紅ゆずる/渡辺正行)がやってきて、
嘘のような話が段々と現実味を帯びてゆく。
しかし、東海岸のラジオを聞いていたさくらが気づいた違和感が、
全ての秘密が崩れるほころびとなり…
 
お話自体はなんとなく先が見えるんですが、
双子の伏線回収がなるほどね、という感じで、
舞台前半で全員楽器ができないとお客に刷り込んでおいて、
最後でそれを回収する流れはおもわず「お〜!」となりました。
 
2幕は半分くらいがショーですが、
軽快なジャズに乗せた紅ゆずるさんの歌が心地よく、
どうしても作業的になりがちな鑑賞中の拍手を、
楽しくさせてくれたのが素敵でした。
 
作中の逆境であるほどジャズは輝くんだという言葉が、
今の時勢に重なっていました。
 
多分次は「老後の資金がありません!」かな〜
7月の歌舞伎の申し込みは負け、8月は納涼じゃないので興味なしで
あと6ポイントどうしようか頭を抱えてます。
南座の日本振袖始は見に行きたいけども…